ハル～総合商社のオンナ～｜最終回（第8話　12月9日放送）ネタバレ・あらすじ。

ドラマ『ハル～総合商社のオンナ～』最終回（第8話）をご紹介！！

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まずは番組公式HPに紹介された内容をご紹介します！！

和田寿史（藤木直人）は晴（中谷美紀）に「受け取ってほしいものがある」と切り出す。

和田が差し出したものは晴にとっても予想外のもので…。

経営企画部では、青柳悠馬（白洲迅）の社内起業重役プレゼンまであと2日に迫る中、副社長の高山雄一郎（奥田瑛二）から新たな命が下る。

奈良空港建築事業で、公共機関が民間企業に建設・サービスなどを委託するPFIを実施することになり、この入札に五木商事も参加するというのだ。

晴と藤尾（山中崇）を中心に部一丸となって、着々とプランを練っていく。

しかし、高山の部屋になぜか一乗寺秀人（忍成修吾）の姿が…。

高山は一乗寺の父である厚生労働大臣の一乗寺俊太郎（山田明郷）とのある「密約」を打ち明け…。

思い悩んだ一乗寺はある決意を胸に和田と晴の元へ…。

晴たちは果たして様々な困難を乗り換え、商社パーソンとしての誇りを守れるのか？

（ドラマ公式HPより引用）

ドラマ『ハル～総合商社のオンナ～』最終回（第8話）のネタバレ・あらすじ！！

寿史に「受け取って欲しい物がある。頼むから断らないで欲しい。」と言われ何冊かの涼の名義の通帳を渡される。

養育費はいらないと言われた時、せめて父親として何か残してやりたいと毎月、寿史が積み立てていた。

寿史は涼が２０歳になったら渡そうと考えていたが涼が社会人になるまでは今まで通り積み立ては続けることにしたと言う。

ハルは「管理は君に任せる」と言われ通帳を渡される。

最初の入金額は涼の生まれた時の体重の２９９８円から始まった振込みは毎月続けられ莫大な金額になっていた。

ハルは通帳を見ながら涙を浮かべる。

「頼むから突き返すなよ。この十年間、それが唯一、自分と涼を結び付ける物だって勝手に思ってた。でも、もう会えたから。これからも会えるから」と寿史は笑う。

ハルは寿史が涼にこれを渡す日まで責任を持って預かると寿史から通帳を預かる。

青柳は起業重役プレゼンを終え清々しい顔で経営企画部まで帰って来た。

「皆さん、色々とありがとうございました」と経営企画部のみんなに改めて頭を下げお礼を言う。

一方、寿史は高山から地方活性化に繋がる商業施設を伴った新空港の建設で奈良県の自治体がPFIを実施する事になり奈良空港建築事業の入札に五木商事も参加する事になったので「何としても勝ち取りたい。経営企画部一丸となって取り組め」と言われる。

経営企画部ではハルと藤尾を中心に全員一丸となりプランを考える。

「一条寺さんもそろそろ、ちゃんと仕事しない？いくら大コネ入社だからって、そんなんじゃ毎日、つまらないでしょ？」とハルは一条寺を仕事に誘うが「誰も期待してないでしょ」と一条寺はあまりやる気を見せない。

「アイツの事はほっとけ」「いるだけで価値があるらしい」とみんなは一条寺の事はあまり気にしてない。

経営企画部では今まで手掛けた事業の人達に相談を持ち掛ける事を考えていた。

今では日本一のブランドと実績と言われているラーメン麺一、メディカルツーリズムの時にお世話になった小笠原会長に話をして新空港は国際線の誘致も見据えて単なる空港内のクリニックではなくメディカルツーリズムの可能性も探れるとハルは息巻く。

スターバレーと共同で映画館を作る事など、どんどん話は盛り上がった。

そんな中、高山は経営企画部の一条寺に接触する。

高山は厚生労働大臣である父親に裏工作事を持ち掛けられている事を一条寺に告げる。

地元で弟がやっている一条寺建設を施工業者に設定すれば必ず一条寺大臣が五木商事に落札させると約束していた。

高山は「一条寺建設一択で進めさせていただきます」と言い酒を酌み交わす。

一条寺大臣は高山が言っていたSDGsの案件である託児所プロジェクトの件も総理や官僚に話を取り付けると約束する。

この二つの案件が成功すれば高山は社長の椅子も間違いないと思われた。

一条寺大臣は最後に「息子の事もよろしく頼む」と高山にお願いする。

一条寺建設の選定については高山から寿史に言うが寿史が一条寺の父親から「何か指示があったのか？」と疑うかもしれない。

その時は寿史に何を聞かれても絶対に「何も知らないとシラを切れ」と経営企画部の一条寺に高山は釘を差す。

「君にはウチがこれから進めるSDGsの事業についてその進捗状況を父上に伝え君に協力してもらいたい。奈良空港の入札とSDGs事業が上手くいけば会社での私の立場は盤石な物となる。社長になる事は間違いない。その時は君にもそれなりのポジションを与える」と高山は一条寺に話すが一条寺の顔は沈んでいた。

高山は「君を経営企画部に入れて良かった。これだけ役に立つ部下はいないからねえ」とご機嫌だが一条寺の顔はますます暗くなる。

「何もしてない」と謙遜する一条寺に高山は「何もしなくていいんだよ。ただ君が居てくれるだけで五木商事に大きな仕事が入って来るんだ」と耳元で囁く。

翌日、「青柳、おまえので決まったぞ。社内起業の重役プレゼン。おまえが勝ったんだよ」と寿史が大喜びで青柳に報告する。

青柳は呆然としているが次々、みんなに祝福される。

その頃、建設施工業者として一条寺建設を使えと上から指示が出たと寿史から言われる。

藤尾は「地元企業の中では実績もありますしね」と納得のようだった。

ハルは「藤尾さん、いくつか候補考えてたじゃないですか？」と言うが藤尾は上の意見に従うと言う。

ハルは「急に上からの指示だなんて何か気になる」と釈然としなかった。

そんな中、涼の学校から電話が入った。

友達と喧嘩して涼が階段から落ちたという連絡がありハルはパニックになり病院に寿史と向かう。

病院に着くなり「海原涼はどこですか～？」とハルはテンパる。

涼は右腕を骨折し包帯で固定され痛々しい姿になっていた。

ハルは号泣し涼を抱きしめる。

ハルがテンパってそれどころではなかったので寿史が病院の先生に話を聞いた。

CT検査も異常はなく骨折だけで済んだ。

涼は友達と喧嘩したそうだ。

「元気なのは良いけど限度がある。お母さんがどれだけ心配したと思ってるんだ？」と寿史が言うと涙を流しながら「ハル、ごめんなさい」と涼は素直に謝った。

「でも偉かったなあ。聞いたよ。階段から落ちる前に涼がその子の手を離したから友達を巻き込まずに済んだって」と寿史は涼を褒めた。

「うん、でも、僕もその子の事ブッたし…」と涼は反省していた。

「じゃあ今度その子にあった時には、ちゃんと話してお互い悪い所を謝らないとな」と言うと涼は泣きながら「うん」と言う。

ハルは翌日、経理部の三田村に社内託児所が作れることになった事を報告に行く。

「本当ですか？よかった」と大喜びしてくれた。

経営企画部の会議室に戻って来たハルは寿史に「昨日はどうも有難う。一緒に病院に行ってくれて心強かった」とお礼を言う。

涼が元気に学校に行ったと言うと「よかった」と寿史もホッとした。

「もし、寿史のような事をあの時涼に言おうとしてもハルだったらもっと感情的になって上手く言えなかったかもしれない。寿史があの場にいてくれて良かった」と寿史に感謝した。

「少しは父親らしいことができたかな？涼には災難だったけど、あの場に君と涼と三人で居られて嬉しかった。家族っていいなって」と思ったと寿史はシミジミ言う。

そんな時、一条寺が辞表を寿史に差し出す。

「藤尾さんから聞きました。施工業者、一条寺建設に決まったって。それ高山副社長が言ってきたんですよね？」と暗い顔で言う。

「経営陣からの推薦という事だ」と寿史が言うと「いえ、副社長と僕の父親の二人で決めた事です。叔父の会社である一条寺建設の利益の為に。ウチが一条寺建設を選定するなら一条寺大臣の力で入札に介入して五木商事を勝たせる」という高山と一条寺厚生労働大臣の裏工作の事を寿史とハルに話す。

口止めのつもりだった高山からの話を一条寺は自分のクビを賭けて正直に寿史に打ち明けた。

「父親の力で政府の力を得たいのでしょう。副社長は一日でも早く社長になりたいようですから」と一条寺が言うと「そんな事の為にあなたを」とハルは憤る。

何故この事を寿史に打ち明けたのか尋ねると、「自分は五木商事のその中でも精鋭部隊の経営企画部に居られる能力がない事くらい自分でも分かってます。だから有力政治家の息子として座ってりゃいいだけなんだろって。でも最後くらい、こんな僕を置いてくれた五木商事への感謝の気持ちを残したくて。悩みましたよ。こんな事して自分の将来は？とか黙ってた方が五木商事の為なのかとか。でも、やっぱり卑怯なやり方を見過ごすのは嫌なんです。コピー要員にしてくれた海原さんへのお礼でもあります。僕が辞める事で副社長と父との関係がどうなるのか？それが五木商事にどのような影響を与えるのかは分かりません。でも悪事に加担はしたくない。それにもう人質は卒業したい」と一条寺は自分の思っている全ての事を話した。

「だったら辞めるべきはあなたじゃない」と言いながらハルは会議室を出る。

廊下を出た瞬間にハルはダッシュする。

「まずい。アイツ、高山さんの所に……」と寿史が追いかけたがもう間に合わなかった。

ハルは副社長室のドアを乱暴にノックし勝手に中に入る。

「あなた、部下を何だと思ってるんですか？一条寺大臣とつるんで卑怯なマネしてまで社長になりたいんですか？一条寺を何だと思ってるんですか？彼は物じゃない。人質でもない。経営企画部の部員なの。私達の仲間なのよ。自分の私利私欲の為に、あなたは…」と高山に襲い掛かる勢いで叫んでいた。

寿史は慌ててハルを止め外に連れ出す。

「あなたの事、コピー要員なんかで終わらせないからね」とハルは一条寺に念を押し経営企画部に戻る。

「何なんだ？あの失礼な女は。私が社長になったら左遷だ」と高山は憮然としていた。

「彼女はこの会社にとって経営企画部にとって必要な人間です」と寿史は初めて高山に意見する。

「君はこちら側の人間だろ？私の言う事が聞けないのか？」と高山は寿史に圧をかける。

寿史は「高山側でも社長側でもない。ただ五木商事をより良い会社にしたいと思っている一社員だ」と高山に対して怯まない。

「一条寺は自分の首をかけて私に本当の事を話してくれました。経営企画部では奈良空港の入札に向けて猛スピードで作業を進めています。みんな自分の仕事に誇りを持って頑張っています。私はそんな部下たちに裏工作などと言う汚点を残したくありません。あなたの部下を信じて下さい。卑怯な手など使わなくても他社に勝てる力があるんです。施工業者はこちらで0から考えさせていただきます」と寿史は高山に猛反撃した。

一条寺は「色々とすみませんでした」と寿史に謝罪する。

「これからの仕事で返してくれればいいから。海原が君をトコトンしごくって鼻息を荒くしている。今からのスタートで良いじゃないか。一緒に正々堂々と奈良空港のビジネスで勝利しよう」と辞表は一条寺に返される。

それからの会議には一条寺も中に入った。

ショッピングモールの中に奈良空港限定で通販でしか買えない「ファンソフィー」の商品はどうか？という意見が出ていた。

「一条寺さんどう思う？」とハルが聞いてみた。

「まあ、良いんじゃないですか？あそこの品質は間違いないし」と一条寺が笑顔で意見を言うとみんなも思わず笑顔になる。

高山は寿史を呼び出した。

寿史は一条寺建設と八水建設の見積書の２通り持参する。

「一番、数字の低かった八水建設で決めたいと思います」と寿史が言うと「許可できない」と高山に却下される。

すると高山は自分の引き出しから書類を取り出し「岩林建設に出させた見積もりだ」と寿史に手渡す。

寿史の持って来た見積もりの八水建設より数字は低く且つ実績も信用も問題なかった。

「久しぶりに現場仕事をさせてもらったよ」と高山自らが出向き交渉した仕事だった。

高山は部下たちが作る素晴らしいプランと自分で交渉した建設会社で正々堂々と勝負する決心をし大臣との約束は諦めていた。

高山は「商社マンとしての判断だ。必ず勝って来いよ」と寿史に言う。

数週間後、建設施工会社に一条寺建設を使っている四紅商事が落札し五木商事は破れた。

一条寺大臣は最近頻繁に、四紅の社長と会ってた事から今度は四紅商事に話を持ち掛けたと思われた。

「こんな事みんなに言ってもしょうがないから黙っていよう」と寿史はハルと話していた。

落札できなかった事を知るとみんなは残念がった。

すると突然いたたまれなくなった一条寺が「申し訳ありません。ウチの父が一条寺建設に利益誘導する為に裏工作したんです。始めは高山副社長に近づき副社長が反故にして下さったので次は四紅商事に話を持ちかけたのだと思います。そのせいで五木商事落札の可能性を消してしまい申し訳ありませんでした」とみんなに頭を下げる。

「君が謝る必要はない。一条寺は一条寺大臣と高山さんとの事をいち早く私に教えてくれた。だから高山さんと向き合って話することもできたし五木商事の仕事に汚点を残さず済んだ」と寿史はみんなに本当の事を話した。

「汚い手を使ってまで勝とうなんてここにる人は誰も思っていない。その気持ちを守ってくれてありがとう」とハルも感謝する。

「一条寺さん顔をあげて下さい」「一条寺さんらしくない」とみんなも一条寺に好意的だった。

「今回のこの経験は無駄にならない。必ず未来につながる。これからもよろしく頼むぞ」と寿史はみんなを激励した。

高山はニューヨーク支社に異動が決まった。

「左遷だ」と高山は言う。

要らぬ誤解を招いたと言うだけで十分な左遷理由だった。

「君には感謝してるよ。最後の最後で商社マンとしての享受を守り切る事ができたのは君のお陰だ。ありがとう。一条寺、よろしく頼む」と二人は握手し最後に一条寺のことを頼まれる。

去り際に「なかなかいいコンビだ。君と海原ハル」と寿史は高山に言われる。

経営企画部では青柳が新会社に異動のため挨拶していた。

青柳は「恋愛はしばらくお預けです」とハルに言うが「向うで良い人に出会うかもよ」と青柳は思いっきりハルから肩を叩かれていた。

ハルの自宅では涼の骨がくっついたのでお祝いに寿史も呼ばれていた。