義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル|(1月2日放送)ネタバレ・あらすじ。

ドラマ『義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル』をご紹介!!

まずは番組公式HPに紹介された内容をご紹介します!!


義母・亜希子(綾瀬はるか)の再就職から1年後、2019年秋。

亜希子は大阪、娘・みゆき(上白石萌歌)は東京と、離れて暮らしていた。

亜希子は、大手コンサルタント会社でバリバリに活躍し、10年間のブランクを感じさせない目覚ましい成果をあげていた。

女子大生になったみゆきは相変わらずな愛すべきマイペース。

サークルにバイトにほっこりとした日々を送っている。

ちなみに、幼なじみのヒロキ(井之脇海)との関係は相変わらずの模様。

そんなある日、突如クビを宣告され帰京することになった亜希子は、久しぶりにみゆきのアパートを訪れる。

すると、みゆきのアルバイト先であるベーカリー麦田の店長・麦田(佐藤健)が、裸にタオル1枚の姿で風呂場から出てくるのに遭遇!

さらに麦田の腕には、なんと赤ん坊が抱きかかえられていた!

そこへ帰宅するみゆき。

まさか、みゆきと麦田の間に子どもが!?

「ち、違うんです宮本さん!!」

「違うの、お母さん!!」このなんとも意味不明な状況に混乱する亜希子。

「これは一体どうしたことでしょう!」

こんなドタバタから始まる義母と娘の物語。

「本当の幸せとは何か?」血のつながらない母と娘、そんな二人の姿を見つめる男(竹野内豊)、相変わらずのブルースを奏でるように、愛の形を模索しながら、悩み、怒り、時に喧嘩し、また寄り添っていく。

周囲の人間たちも、温かく、優しく家族を支えていく。

そこには、今回も数えきれない笑顔と、ほんの小さな奇跡がある。

このドラマは、一生懸命義母になろうとした元キャリアウーマンと、その愛を受け取った娘、そしてその家族を支えた人間たちの愛の物語である。

ドラマ公式HPより引用)

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ドラマ『義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル』のネタバレ・あらすじ!!

2019年秋、大阪。

亜希子は、みゆきを一人前にする為に起業のコンサルタントとして外国人相手にバリバリ仕事をしていた。

一方、娘のみゆきはのんびりと東京で女子大生として大学生活を満喫していた。

起業サークル「あそビジネス」で仲良く活動しベーカリー麦田で相変わらずバイトしていた。

幼馴染のヒロキは、まだ薬学部を狙う受験生だが、みゆきとの関係はモヤっとしたままだ。

亜希子はみゆきにマメに電話し一日の様子を聞いていた。

みゆきの毎日の様子を良一と前妻の愛に報告する事が日課になっていた。

亜希子はボスに企業買収をやり続け負債を抱えた大きなクライアント「ゴルディックジム」の再建を任され張り切っていた。

再建の為に縮小する事業、拡大を考える事業など話し合いを重ねる。

ボスに「ゴルディックがここに至るまで経営を悪化させたのは、これまで一切リストラを行わなかったからなのに全面切り捨てプランを案内するのはどうなのか?ゴルディックが望む再建の形なのか疑問だ」と亜希子はプランを持って行く前に相談する。

「リストラはやりたくないが、やらなければならない。だからこそ外の人間のジャッジが必要だ」とボスは亜希子を説得し亜希子は納得する。

亜希子はゴルディックの本社に出向き「事業の売却によるリストラ。人員整理によるリストラが必要だ」と話をするが話の途中で社長から「もういい」と遮られる。

「手足、切り落として成長もクソもない。アイデアにならない物持って来て恥ずかしくないのか?だからコンサルタントは嫌だ」と社長の機嫌を損ねてしまう。

「アホか?人は石垣、人は城や」と社長はその場を去って行った。

ボスは全て亜希子のせいにして亜希子を外すと社長に話すが機嫌は治ってないようだった。

すぐに亜希子は呼び出され「亜希子をクビにしないとコンサル契約を解除すると言われた」という理不尽な理由で亜希子はクビになってしまう。

何もかも亜希子のせいにして「ごめんね。庇いきれなくて」とボスは亜希子を解雇した。

亜希子は納得できないままカラスの群れの指す方角の東京へ帰る事にした。

東京駅に着き「みゆきには何と言えば…」と思い悩みながら歩いていると大急ぎで走って行く男性とすれ違う。

同時に良一そっくりの男性ともすれ違ったが亜希子は全く気が付いてなかった。

下山不動産のおばちゃんに会い、みゆきのアパートに向かうとベーカリー麦田の店長が赤ちゃんを抱いてバスタオルを巻いて裸のまま風呂場から出てきた。

「どうした事でしょう?」と亜希子はショックを受ける。

麦田が「違うんだ」と慌てているとバスタオルがハラリと落ちてしまい目のやり場に困る。

「俺の子じゃないんですよ」と麦田は弁明するが「じゃあ誰の子なんですか?」と亜希子が麦田に詰め寄る。

そこにみゆきが帰って来て「お母さん、分からないの私も誰の子か」と衝撃の事実を呟く。

亜希子は「分からない。誰の子か…」と何が何だか分からず混乱する。

「これは一体どうした事でしょう?どうしましょう?みゆきが誰の子か分からない子を産んでしまったそうです。良一さん」と慌てて外に飛び出し空の上の良一に相談しながらブツブツ言いひたすら早歩きで歩き出した。

そこへ良一そっくりの男が「もう少しで俺だったのにな」と亜希子を陰で見ていた。

みゆきのアパートに戻り亜希子はみゆきと麦田を前に「大丈夫です。既に覚悟はできています」と、その子の祖母になる覚悟について熱弁を振るっていた。

しかし、みゆきは「その子はお店の前に捨てられてたの」と慌てて言う。

亜希子は「そのような成り行きで。こちらに…。専務」と赤ちゃんに向って話しかける。

どことなく威厳のある顔なので赤ちゃんは「専務」と呼ばれた。

赤ちゃんと一緒に「麦田様。この子はあなたの子です。これからは、あなたが育てて下さい」という手紙が添えられていた。

警察に届けた方がいいという意見もあったが麦田の子供かもしれないという事で一先ず、暫く預かる事にした。

みゆきは「赤ちゃんなのに警察に行かせるの可哀相。この子のお母さんが来た時も警察って…」と警察に届ける事に反対する。

麦田は心当たりがある女性に連絡を取るという事になった。

赤ちゃんの面倒をみる人がいなかったので下山不動産のおばちゃんに取り敢えずお願いした。

亜希子は「仕事を辞めた」と、まだみゆきに言い出せずにいた。

次の日、下山から「ぎっくり腰になって動けない」と亜希子にSOS電話が入り亜希子はみゆきのアパートに赤ちゃんを連れて帰る。

亜希子は赤ちゃんが何で泣いてるのか分からずスマホで検索しアタフタしながらお世話する。

専務っぽい顔という事で「専務」と名付けられた赤ちゃんに亜希子は接待するような丁寧語で話しかける。

初めての育児に戸惑い亜希子は専務に翻弄されていた。

麦田の子かどうかをDNA鑑定してみればという田口の提案で麦田は赤ちゃんの髪の毛を採取して自分と専務の親子鑑定をする事を考える。

みゆきのアパートに麦田が行くと亜希子がボロボロになって出てきた。

「店長、お願いします。私、もう耐えられません」と亜希子は麦田を見ると専務を預けて逃げた。

専務は抱っこすると寝るがベッドに置くと泣き出すを繰り返していた。

麦田が髪の毛を抜こうとすると察知してか専務は泣き出した。

ベビーカーに挟まっていた子育て支援センターの番号札を発見し亜希子は手掛かりを探しに区民センターへと向かう。

専務の新米ベビーシッターとして潜入しお母さん達から子育て情報を聞き出したり悩みを聞き出したりする。

「少しの時間でも子供を見ていて欲しい」とか「そういう環境がない」「どれだけ便利になっても結局は人手」と口々に言われ「人は石垣。人は城」というゴルディックの社長の言葉を思い出し何かを考える。

「簡単に赤ちゃんがご機嫌になる方法はないかしら?」とお母さんに言われ亜希子は本職のベビーシッターという設定から得意の腹芸を見せ赤ちゃん達をご機嫌にする。

「子育て支援にニーズがある」と感じた亜希子はコストとシステムについて考え始める。

そんな中「会わせたい人がいるから外でご飯食べない?」とみゆきからお誘いを受ける。

待ち合わせの喫茶店には、みゆきのサークルの先輩さくらが居た。

専務のお世話をお願いする代わり「麦田のパン3日分とチケットを120バイト」だと言って預かってくれた。

喫茶店には良一の元上司の笠原部長が来ていた。

みゆきが亜希子の様子がおかしいので相談していたのだった。

笠原は理不尽に解雇された亜希子に「もう一回、上司に話をしようか?」と話す。

しかし亜希子は「改めて個人の意見として直接ゴルディックに経営改善の提案しようかと考えている」と笠原に話す。

笠原は前の会社の仕事を奪おうとしている亜希子に「リベンジでしょう?一泡吹かせるつもりなんでしょう?」と何だか楽しげだ。

ゴルディックに改めて提案したいアイデアが湧いてきたものの既に解雇されたので仕方なく個人で提案しようとしているとアイデアを話し出す。

子育てを応援する社会貢献度の高い企業にリブランニングするという考えがあり具体的にはこれからだと言う。

亜希子は自分が、ちょっとした人手の有り難さや人手の足りない不便さを知りそういう所のニーズに応えていけないかを考えている事を笠原に話した。

みゆきはイキイキと事業計画を話している亜希子を見て嬉しく思っていた。

亜希子はみゆきのサークル活動のバイトの仕組みを聞く。

バイトとは仮想通貨のようなもので1バイトは1分間一人の人に働いてもらえる価値だった。

オーダーを出したり、それに応えてバイトを稼げる仕組みになっていた。

今回みゆきは「ベビーシッター求む。120バイト&麦田のパン3日分」というオーダーを出しさくら先輩がそれを受けてくれた。

みゆきのサークルの活動にヒントを得て亜希子は本格的に子育て支援の計画を練る事にした。

みゆきはさくら先輩に専務が実は捨て子だという事を話した後「子供を捨てるような人がもし迎えに来ても専務にとってHAPPYな事なのかなあ?」と言われ急に不安になってきた。

市場調査をしながら亜希子は麦田とリサイクルショップに来ていた。

麦田はDNA鑑定の為の髪の毛を専務から採取しようとするが、またまたうまくいかなかった。

専務がお姉さんたちが遊んでいるボールに執着し泣き止まなかったので亜希子は手作りでボールを自分で作り始めた。

そしてついに亜希子の母性が溢れ過ぎて妊娠も出産もしてないのに母乳が出始める。

専務に与えると何と飲み始めた。

専務を拾って2週間になるので「そろそろ警察に届けた方がいい」と下山から言われる。

「それって専務にとって幸せな事なの?2週間も迎えに来ないって。もう出来心とか言えないレベルじゃないの?そういう親元に戻されるなんて」と警察に届けると専務が施設に届けられると思ったみゆきは自分の事のように心配する。

「親が来たらよっぽどの事がない限り返しちゃうんでしょう?このまま、ずーっと引き取りに来ない可能性もある訳じゃん」とみゆきはどんどんネガティブになっていく。

「相当な理由がない限り実の親に育てられる方が子供にとって結果的に幸せだと思う。血が繋がっていれば自ずと分かる事がある」という亜希子の言葉に、みゆきは「それってさぁ私を育てるのが、すごくしんどかったって事?」と憤る。

警察に行けば警察も親を探してくれるかもしれないし、専務の親はお迎えに来れない事情があるかもしれない。

いずれにせよ警察にコンタクトを取るのが専務の為だと亜希子は決断した。

「専務といる時間が延びれば延びるほどみゆきは正しい判断ができなくなる」と亜希子はみゆきの為だと話す。

みゆきはベーカリー麦田に突撃し専務と麦田が本当の親子だったらみゆきが預かっていても誰にも文句は言われないと考えていた。

そこで絶対、麦田と専務が親子になるようにDNA鑑定に出して欲しいと悪だくみを麦田に話す。

麦田の父と麦田の検体をセットで鑑定に送れば100%親子だと鑑定され、それを麦田と専務の鑑定という事にすれば麦田と専務は親子だという事になるという計画を立てる。

犯罪にならないか懸念する麦田だったが「ギリ大丈夫だ」とみゆきは言い張る。

麦田は専務にこだわり過ぎているみゆきの事を気にする。

みゆきは自分も専務のように親が居なくなって施設に行ってもおかしくない身の上だった事もあり専務にできるだけの事をしてあげたいと思っていた。

それに「実の親に引き取られたからといって幸せになれるのか?」と疑問を感じていると麦田に話す。

麦田もみゆきが亜希子に引き取られて幸せだった事は納得するが亜希子の頑固な性格を考えると専務を預かるのは無理な話だと思っていた。

しかしみゆきは「みゆきを育てる為に結婚を考えた亜希子なら麦田が専務を育てる事になれば麦田を結婚相手として考えるのではないか?」と麦田を唆す。

亜希子との結婚話でその気になった麦田にみゆきは麦田の父親の口の中の粘膜を採取し麦田の分を一緒にDNA鑑定に出す事をお願いする。

翌日、こっそり専務をお散歩に連れ出したみゆきに亜希子は本気で怒る。

みゆきは学校に専務を連れて来ていた。

察しの良い亜希子は早速みゆきの学校に向かう。

ベビーカーを押して逃げるみゆきを見つけたが寸での所で電車に乗ってみゆきは逃げた。

しかし逃げてきた公園まで追いかけて来た亜希子に捕まりベビーカーを取られた。

ベビーカーを亜希子とみゆきが取り合いになり思わず亜希子がこけてしまい押していたベビーカーから手を離してしまう。

ベビーカーは坂道をスイスイ下って行き二人は慌てたが親切な男性がベビーカーを引き寄せ動きを止めた。

しかし男性はそのまま専務を乗せたベビーカーと一緒に走って逃げる。

二人は男性を必死で追いかけるがベビーカーを置いて抱っこして青信号を渡ってしまった。

向かい側の道を走って行き見失いそうになる。

すると偶然、男性にすれ違うヒロキの姿をみゆきが見つける。

みゆきは専務を抱えて走っている男性を捕まえるように叫ぶ。

ヒロキが取り押さえた所で亜希子とみゆきは追いつく。

男性の背負っているリュックには専務が欲しがっていたボールがぶら下がっていた。

火が点いたように泣いている専務にヒロキは「みゆき、この人で良いんだよね?この人誰?」と戸惑っていた。

「その子のお父様ですよね」と亜希子が聞くと「すみませんでした」と深々と男性は頭を下げた。

専務の父の川田はポツポツと事情を話し出した。

専務の本名はひゅうがという名前で母はひゅうがを生んで亡くなっていた。

専務がボールに執着したのは母親が作ってくれたボールがお気に入りだったからだった。

専務の父、川田はシングルファザーになってしまい妻の葬式の手続きをしながら専務のお世話をバタバタでしていた。

片っ端から本に書いてることを実践してみたが専務は泣き止まず、その日その日を暮らす事で一杯一杯だった。

結局、会社にも行けなくて辞めてしまい失業手当をもらいながら、とにかくこの生活に慣れようと思った。

「可愛い時期の息子と毎日いられると考えたら贅沢だ」と気持ちを切り替えて子育てしようと思い公園デビューして母親の輪の中に入ろうと思ったが普通は働いている時間にベビーカー押している男は避けられ仲良くする事ができなかった。

公民館に行っても元々、人付き合いが上手い方ではなかったので気後れして孤立してしまった。

やがて「こいつ、そもそも生まれて来て幸せだったのかな?」とネガティブな事ばかり考え始めた。

ある日、仕事にも就けずイライラし育児ノイローゼになった川田は赤ちゃんを上手にあやしている麦田を商店街で見かけ麦田の店の前に思わず置いて逃げた。

「戻って来られたのは、やはりご自分で育てたいと思ったからですよね?」と亜希子が聞く。

川田は、あんなに自由になりたいと思ってたのに「ミルク飲ませてもらえたかな?」とか「哺乳瓶のセットバギーに入れたら良かった」とか気が付くと専務の事ばかり考えていたとの事だった。

「また同じ事やるんじゃないですか?今は会いたくなったかもしれないけど捨てた時と状況は何も変わらない。辛くなったら同じ事するんじゃないですか?」とみゆきは川田を責めた。

そんなみゆきに亜希子は「専務は結構、手がかかる子なんですよ」と言う。

「それでも、みんな頑張るでしょ?相手は赤ん坊なんだから。赤の他人の私達だって専務の事、邪魔だなんて思った事なかったじゃない」と猛反論する。

しかし「私は初めの頃、専務が何故お泣きになるのか全く分かりませんし言葉は通じませんし、こんな事が日々続いたら冗談ではないと。マイナスの気持ちから引き返せたのはすぐに、みゆきや店長、下山さん、みなさんが助けてくれたからです。あれが無ければ私は、もっと早く警察に届ける事を考えたと思います。お世話から逃げる為に」と亜希子はみゆきに話す。

亜希子は「川田の問題は資質ではなく環境だ」と考えた。

少しの間、抱っこを替わってもらえるだけで親は冷静になれる。

何より「替わってもらえる、いざとなれば助けてもらえる」と言うだけで力を与えてくれる。

ヒロキは川田を捕まえた時に専務を守ろうとした体制だった事をみゆきに教え「親だなあ」と思った事を告げた。

亜希子も川田の事を「ちゃんと守りたいと言う気持ちがあると思います。足りないのは「助け」。ただそれだけだと思います」とヒロキの言う事に賛同する。

幸い遠くに住んでいない。

「だったら時折、お世話を手伝ったらどうか?」とみゆきを説得する。

やっとみゆきも納得し「会いに行くからね。専務」と話しかけると専務はニッコリ笑った。

帰り際「ありがとうございます」と川田は深々頭を下げ 「あの~専務って?」と不思議そうに亜希子に尋ねた。

「企業の取締役のようなお顔をされているので、そのようにお呼びしていました」と亜希子が言うと「へ~。偉くなりますかね?コイツ」と川田は嬉しそうに専務の顔を覗き込んだ。

「なりますよ」と亜希子は言いながら「では専務、最後はあれでお送りさせてもらいます。専務とお父様の前途を祝しまして」と最後に亜希子は専務に腹芸を見せ専務と川田を笑わせた。

以前、みゆきの学校で腹芸をやった時、恥ずかしくて「こんな人知りません」と亜希子に向って言った事をみゆきは思い出す。

「きっと私、分からない所で血が繋がってないからって悩んだこととかいっぱいあったんだよね。気付かなくてごめんね。でも私はお母さんと居てすごくすごく幸せだったから」とみゆきは亜希子に感謝する。

血を分けてみゆきを作ってくれた良一と愛は亜希子にとって一生感謝しかない存在だと亜希子は言う。

そんな時、麦田からみゆきに連絡が入る。

麦田から「おやじがさあ、まず専務って子に会わせろって来てるんだけど」と言われ、みゆきは麦田の事をすっかり忘れていた事に気が付く。

「専務はビジネスのヒントを自分に教える為にウチに来てくれたのかもしれない」と後日、亜希子は「これからは、おせっかいビジネスの時代だ」と個人的にゴルディックジムに一人で乗り込む。

「おせっかいビジネス」とは最近、ご近所みたいなものがなかなか無くなってきたが無いとやっぱり不便なのでネットやSNSを使った補助的なインフラビジネスみたいなものが一杯生まれてきている事だった。

亜希子は社長がオープン記念日には毎年ゴルディックジムの1号店でトレーニングするとリサーチ済みでトレーニング中の社長に直談判で再提案書を持参する。

クビになったので前の会社とは関係なく個人の提案だと強調する。

「何でクビ?」と社長は亜希子がクビになった事を知らなかった。

話を聞こうとしない社長に「一人の親として子が生きていく社会を考えた時、御社のは是非こういう役割を果たして欲しいと思う事が浮かびました」と説明しながらトレーニングマシーンをドンと叩き電源を切って話を聞いてもらう体制にした。

ゴルディックジムの前に銭湯を営んでいた頃はスポーツジムは一部の富裕層の物だった。

しかし「健康は万民に関わるもの」と常々考えていた社長はその為には半ば「公共施設のように利用できるものであって欲しい」と考えた。

銭湯をジムに替え安さを前面に押し出したジムは大盛況で一企業でありながらゴルディックはスポーツジムの大衆化に一役買ったと言われていた。

社長のビジネスのイメージは「仕事は人の為に起こすものであり、また人というのは仕事を成り立たせるためにいる」そうやって循環していると考えていた。

そういう社長であり、そうやって始まったゴルディックグループであるからこそ応えて欲しいニーズがあるので提案を見て頂きたいと説得する。

トレーニングマシーンのスイッチを入れた社長は「なら、読んでもらえますか?トレーニング中や」と社長は話を聞いてくれる姿勢を見せた。

亜希子はゴルディックジムの社員の前で「THINK FUTURE」のキャッチフレーズの元、グループ内、各企業において子育て支援に繋がるサービスや商品を開発し事業内で預かりサービスを付けたりグループ会員を統一し利用した会員にはゴルディックポイントを付与し各種割引にも使え子育てサポートネットでも使えるという仕組みを作る事を提案する。

子育てサポートネットと言うのは会員間でお迎えやちょっとした子供の預かりなど子育てのサポートをし合う互助的なサポートシステムで会員はポイントを渡し別の会員にサポート依頼する事ができ自分が依頼を引き受けた場合ポイントがもらえる。

「ポイントのやり取りだと金銭の負担は0円で子育て中の方を応援したい方は必要とする方にポイントを寄付することもできると言う活気的サービスだ」と亜希子は主張した。

「孤独に育てる」と書いて「孤育て」

多くの人を悩ませる社会的な課題を、このサービスを機能させていく事で改善し、その先には子育てがしやすくもう少し多くの人が「子供を持とう」と思える社会ができるかもしれないと亜希子は力説した。

全ての人に健康と福祉をという事をゴルディックグループ全体の仕事にして欲しいという事が一人の母親としての亜希子からのお願いだと最後に訴えるとゴルディックの社員からは拍手が鳴りやまなかった。

後日、亜希子の意見はゴルディックで取り入れられ亜希子をクビにした会社はゴルディックと契約解除になった。

亜希子は「皆様がくださったヒントのお陰です。みゆきにも大変お世話になりました」とお礼を言う。

「当分、大阪だね」と淋しそうな様子だったがみゆきは「頑張ってね。お母さんは私の自慢だから」と亜希子を応援する。

「お母さんがすごいねって言われたら私、自分がすごいねって言われたような気になると思うんだよ」と言うみゆきの言葉を亜希子は思い出す。

「明日も頑張らねばなりませんね」とみゆきに言う。

ベーカリー麦田には専務を連れて「就職が決まりました」と川田が挨拶に来た。

2020年元旦

ベーカリー麦田に亜希子とみゆきは立ち寄り挨拶する。

人手が足りないとぼやく麦田に「どのような人材をご希望ですか?お探ししましょうか?」と早速、仕事ムードの亜希子にみゆきは「お母さん。また麦田で働いて欲しいなって店長、多分そう言ってるの」と通訳する。

麦田は慌てて「いや、でも大阪の仕事あるし」と残念そうに言う。

大阪の仕事がもうすぐ終わる事をみゆきが話すと「もし店長さえよろしければ宜しくお願いします」と亜希子も言う。

「マジっすか?」と店長は大喜びだったが二人の気が合わず亜希子は握手で手を出し店長はハイタッチで手を出す。

その後、亜希子とみゆきは神社でおみくじを引くが何と亜希子は大凶を引いてしまう。

そんな中、 ゴルディックの社長秘書から電話がある。

休み明けに報道が出ると思うが実は 年末に乗っ取りに遭ってしまい急遽オーナーが変わる事になったと知らされる。

そのオーナーがリニューアルの全面中止を要求しているとの事で社長はショックで体調を崩し亜希子に大阪まで来てもらえないか?という事だった。

大阪のゴルディック本社に急遽亜希子は向った。

引いたおみくじは大凶だったが出されたお茶には茶柱が立っていた。

新しいオーナーが通され亜希子はビックリする。

岩城良治と言う名前の名刺を差し出すその男は良一そっくりの男だった。

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まとめ

ドラマ『義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル』のネタバレ・あらすじをご紹介しました。